なべ君おめ

2009年9月7日 日常
というわけでなべ君のトップ8のドラフト観戦記事を訳します。もう何も大会はないので需要はなさそうですが、おめでたいのでやっちゃいました。MOのドラフトで勝ちたいそこのあなた!是非ご覧ください!!

ご存知の通りなべ君は先々週、先週のGPに続いて3週連続となるトップ8です。
先週の新潟でも黒単でトップ8を決め、この日のファーストポッドでも黒単タッチ青で2-1している黒単マスターでありM10マスターでもあります。なべ君のアドバイスとしては、何色をするにしても可能な限り単色気味で、それが無理でも出来るだけ事故らないような構築をした方が良いとのこと。

っと、そんな背景があると心の隅に置いて読んで頂けるとうれしいです。
今はまだ決勝の結果待ちですが、デッキも強そうだし優勝してくれると信じてます。
それではなべ君のドラフトをご覧ください。


Top 8 - Drafting with Yuuya Watanabe
by Hanno Terbuyken

今回のトップ8面子の合計プロポイントは139点だが、最後の二つのGPと比べると500点近く低い。更にはGPブリュッセルと比べるとそれらの10%未満だ。そこにはKamiel Cornelissen, Gabriel Nassif, Raphael Levy,そしてAntoine Ruel!がいたからね。
だが今、ここにはその139点の2/3を背負う渡辺雄也がいる。トップ8の中で間違いなく最も有名なプロだ。よって私は彼のドラフトを追いかけることにした。




・1パック目

そしてドラフトは衝撃的なカードで幕を開けた、そうそれは《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess》。
渡辺を黒に向かわせる最良の一手であり、流すなんて滅相もない素晴らしきカードだ。2手目も《墓地を刈り取るもの/Cemetery Reaper》と願ってもない好展開。

渡辺は黒に狙いを定めたが、時折黒でないカードにも手を伸ばした。3手目の《本質の散乱/Essence Scatter》や7手目の《夜の群れの雄叫び/Howl of the Night Pack》なんかがそうだ。彼が1パック目で得たカードは以下のような物だ。(ピックした順番通りに記載)
《ケリノアのコウモリ/Kelinore Bat》
《衰弱/Weakness》
《吸血鬼の貴族/Vampire Aristocrat》
《ゾンビの大巨人/Zombie Goliath》
《蠢く骸骨/Drudge Skeletons》  (他候補:《天界の粛清/Celestial Purge》)
あとはこれといったカードも無く終了。




・2パック目

2パック目の初手は《立ちはだかる影/Looming Shade》と《堕落の触手/Tendrils of Corruption》から貴重な除去をピックするところからスタート。そしてひたすらに黒いカードをかき集める。

《黒騎士/Black Knight》、《夜の子/Child of Night》、《蠢く骸骨/Drudge Skeletons》、《血の署名/Sign in Blood》と続き、6手目で《出征路のグール/Warpath Ghoul》、《骨の壁/Wall of Bone》、《強迫/Duress》と回ってきたことで、彼の左方面に黒を使うプレイヤーがほとんどいないと判った。
この中から彼は《骨の壁/Wall of Bone》をピックし、7手目では《取り消し/Cancel》を流して《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》を。8手目には何もなかったので《暴風/Windstorm》を取り、9手目で1周した《立ちはだかる影/Looming Shade》を回収して2パック目は終了…おっとちょっと待った。なんと《地獄界の夢/Underworld Dreams》が13手目に戻ってきた!これを渡辺は悩むことなく彼の山に加える。




・3パック目

3つ目のパックで渡辺は《衰弱/Weakness》、《平和な心/Pacifism》、《目潰しの魔道士/Blinding Mage》、《エルフの大ドルイド/Elvish Archdruid》、そして《夜の子/Child of Night》といったパックで悩む。より堅実な黒単色に近いデッキにするために、《衰弱/Weakness》が適していると判断した渡辺。これは初手としては少し物足りなかったが、2手目にはなんとも贅沢な《凄腕の暗殺者/Royal Assassin》と《破滅の刃/Doom Blade》の2択が!彼は時間ぎりぎりまで悩んだが、ジャッジが「ドラフトしてください」とアナウンスすると《凄腕の暗殺者/Royal Assassin》を選んだ。《破滅の刃/Doom Blade》が流れて行くのを見て悲しそうだったけどね。

3手目では《戦慄の魔術使い/Dread Warlock》を流して《グレイブディガー/Gravedigger》をピックし、4手目は《夜の子/Child of Night》と《ロウクスの長槍の達人/Rhox Pikemaster》より優先して《精神腐敗/Mind Rot》を。ここから《出征路のグール/Warpath Ghoul》、《ケリノアのコウモリ/Kelinore Bat》(他候補:《ゾンビの大巨人/Zombie Goliath》)と取り、何もなかった7手目は《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》をカット。

そして8手目で再び大きな決断を迫られる渡辺。2枚目の《血の署名/Sign in Blood》か2枚目の《吸血鬼の貴族/Vampire Aristocrat》、もしくは3枚目の《蠢く骸骨/Drudge Skeletons》だ。彼はドローサポートを選んだ。地味だけど胸躍る《地獄界の夢/Underworld Dreams》とのコンボもあるしね。

9手目も当然黒いカードである《出征路のグール/Warpath Ghoul》をピックするのかと思いきや、《業火の精霊/Inferno Elemental》をこれ以上回してしまうのは危険と感じてこれをカット。残りのピックは適当なカードを取ってドラフトを終えた。

デッキ構築の間に決勝ラウンドの見通しはどうだい?と尋ねると、「デッキはまあまあだね。」と彼は言った。絶対に優勝するとは言えないと。
このデッキの操縦者が素晴らしいのは皆が知っているが、彼は《堕落の触手/Tendrils of Corruption》が流れてこなかったことに不安を覚えたようだ。でも幸運な《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess》がついているし、彼のデッキのマナベースはこれ以上ないほどに堅実だ。彼の技術も考慮すると少なくとも準々決勝は悠に突破できると私は思う。最終的に彼は《本質の散乱/Essence Scatter》、《魅惑するセイレーン/Alluring Siren》だけをタッチしたほぼ黒単のデッキに仕上げた。

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